2014年1月〜2015年1月の1年間に発行させて頂いたかみいち町民のネタ帳。
まずは1号をご紹介。
これは、上市町の地域観光資源PR事業という上市町の事業を請け負う形で実現したPR冊子です。これを元にした体験型の「ネタ帳遠足」も企画実施しました。そちらの方は改めてご紹介させて頂きます。
この仕事はあらゆる企画、取材・編集・デザイン全てこちらの提案させていただくことができたため、大変やりがいを感じる仕事でした。
まず、トータルのコンセプトは「発信源の為のPRツール」。
県内外に向けた総合パンフレットのようなPRツールという町からの要望でしたが、上市町は魅力的な観光資源はありますが全国的にはマイナーな土地柄。
それをあたかも有名観光地ばりのしつらえで全国へ向けて発信したところでその効力はどれほどのものかという思いもあり、身の丈にあった且つ最大限に発信力を引き出せる方法を考え抜いた結果が、「発信源に向けて発信する」という方法でした。
上市町に住む人が、上市町の話をする時に重宝するネタ帳という発想で「かみいち町民のネタ帳」と命名しました。
取材するにあたってもっとも気をつけたのは、先入観。
生まれ育った地元の価値を取り上げていく上で先入観は邪魔になります。ただ、地元への発信という部分では地元の人の先入観を意識することでより新鮮な切り口を見つけることができたので、その辺のバランスを大切にしました。
この第1号では、取材を進めていく中での出会いの連鎖によって知ることのできた多くの地元住民の知らない事実も取り上げることができ、取材の面白さを実感することができました。聞いたことを書くのではなく、言葉にもならないことを言葉として引き出したり、対象者が忘れかけていた事などにアプローチしていくことが大切なんですね。
特集の大岩山日石寺、ちゃんと知って、ちゃんと回るととっても深くてとってもおもしろいです。これを読んでもっと知りたい!と思ってもらえると幸いです!
- お寺の関係者も知らなかったことを教えて下さった種さん