ちょっと日にちが経ってしまいましたが、3月12日北アルプス文化センターで開催された「第7回 酒井寛樹ふるさとコンサート」に行ってきました!
クラシックコンサートということで若干構えていたところがありましたが、ステージ上は終始和やかで、酒井さんも演奏中以外はこのようににこやか。
この笑顔だけでファンになってしまいそうです!
酒井さんご自身、日頃はTHE ORCHESTRA JAPANの2nd violinの首席を務められるなど、それぞれの方が第一線で活躍しておられる演奏家の方々ですので、こういったホールでこんなにも和やかなコンサートはあまり見られないのではないでしょうか?
本当に楽しいコンサートでした。
中でも印象的だったのはサン・サーンスの「動物の謝肉祭」という様々な動物や登場人物を音楽で表現した14曲の組曲です。そのうちの11曲が披露されました。
この曲自体聞くのは初めてでしたが、いろんなところで使われているのでしょうか耳に覚えのあるフレーズも出てきて非常に楽しめました。会場で配布されたプログラムによると、プライベートな夜会向けに作った曲なので、モーツァルトをはじめとする様々な作者の曲のパロディーなんかも含まれているため、サン・サーンスは「私が死ぬまで絶対に演奏するな」と言っていた曲だそう。そういう組曲ということもあって聞きやすかったのかもしれません。
この組曲ではさらにお客さんが楽しみやすくする工夫が。
お気づきでしょうか、クラシカルなステージ上でひときわ異彩を放つ絵。
これは1曲目の「序奏と百獣の王ライオンの行進曲」の時に掲げられたライオンの絵です。酒井寛樹さんがお子さんと一緒に描かれた絵だそうで、仲睦まじく描かれた姿を思い浮かべてほのぼのしちゃいます。全11曲ごとにこの絵が変わっていきます。
この絵1枚あるだけで会場の空気が和らいでしまう。1枚の絵の力ってすごいですね。
「メンドリとオンドリ」
お子さん曰く大きい方が「お母ちゃん」(ハープ奏者の恵子さん)だそうです(笑)。写真は曲の最後に恵子さんの「コケコッコー」(モノマネ)がキマッた場面。
「かめ」
「カンガルー」
「白鳥」
奥様に続き寛樹さんまで演奏中に「ハッッックチョウン!!」とくしゃみをお見舞いし、やり直し(笑)
第一線で活躍される演奏家のこれだけのクオリティーの演奏で本気で遊ばれるともう楽しくてしょうがないですよね・・・。
第2部では地元出身の女優碓井涼子さん(劇団わらび座・兄と同級生)が歌で参加。
感情に語りかけるような感動的な歌声でした。
宮沢賢治の星めぐりの歌も披露されたのですが、
演目を知らずに製作したポスターの星座のイメージとマッチして、一人で喜んでました。
今回初めて来させていただいたふるさとコンサート。こんなに楽しいものだったとは。
クラシック音楽との出会いって大抵が小学校の音楽の授業で鑑賞するものだったりすると思いますが、私は小学校の音楽の先生に「クラシックコンサートではおしゃべりをすると退場させられるので黙って聞きましょう」とか、くしゃみもダメ(マナー的に)とかそんなことを言われた出会いだったので、くしゃみを曲に組み込んだ演奏は本当に感動的でした(笑)。
真面目な話、子供たちのクラシックとの出会いがこんなコンサートだったら幸せですよね。